悲報を聞く度に思い出す Sa・Ga2 秘宝伝説 (サ・ガ2)

GB/GBA

Sa・Ga2 秘宝伝説 (サ・ガ2)
発売日:1990年12月14日 ハード:GAME BOY

※本文にネタバレを含みます。未プレイの方はご注意ください。

前回の勢いに乗って、サガ2もクリアしちゃいました。やっぱり昔のゲームのシンプルさ、携帯ゲームの手軽さはプレイアビリティに大きな影響を与えると感じます。

さて、筆者がGBのサガシリーズをプレイした順番は2→3→1、クリアした順番は3→1→2となりました。つまり、約20年前の小学生当時に初めて触れたサガシリーズがこの「サ・ガ2 秘宝伝説」という訳です。当時、武器に使用回数制限があることや、独特の成長システムから難度が高く感じてクリアを果たせていませんでした。そんな過去の自分に挑戦します!(PART2)

前回同様、パッケージイラストに倣って人間男、エスパー女、メカ、ドラゴンのパーティーで始めました。黒地に格子状のワイヤーフレームが描かれたパッケージデザインからは空間や次元といったSF的ワードを連想させられます。様々な世界に散らばった77つの秘宝を求めて冒険する今作。前作と同じく携帯ゲーム向きのデザインになっています。街やダンジョンに影がついていたり、立体構造になっていたりとGBながら表現が少し進歩していました。共通アイテム欄は前作から少し増えて余裕を感じます。全編を通して、主人公が感情むき出しに喋っていたのが意外でした。

眠っている幼い主人公に声をかけ、玄関ではなく窓から出て行く父親。帽子姿のモデルはインディ・ジョーンズかジョセフ・ジョースター?秘宝を求める作品だけに前者でしょうか?

中盤までは比較的スムーズに進みます。紳士風の曲者、神アポロン。フィールド上で3キャラ分あるグラフィックに神々しさや恐怖を感じます。父親との再会と悲しき誤解。父親が○んで「涙を拭いて」が流れる場面に覚えがあったので、この辺りまでは昔プレイしていたようです。FF7エアリスが○された後のボス戦を彷彿とさせました。未プレイだったビーナス世界や江戸世界では「いまのあんたがいちばんみにくいぜ!」「なんだ!このおんがくは!」など数々の名言を拝むことができました。

「いじわるなダンジョン」では多くの強力な武器・防具を入手できたのですが、既にアイテム欄が限界に達しており、泣く泣く売却処分やゴミ箱へボッシュートします。宝箱を放置しておけばとも思いますが、開けてフラグを切り替えないと気が済まない性質、即ち「サガ」を抱えて生きている筆者です。

中盤以降は敵の出現数に対してこちらの火力が不足し、被ダメージが増加してきたので逃げるコマンドを連発するようになりました。今作はほぼ確実に逃げられる仕様のようです。あるいは素早さのパラメータが高かったのかもしれません。ともかく、大人になってからプレイしても結構ハードなバランスでした。とにかくエンカウント率が高い!携帯ゲームのボリューム不足を戦闘時間で水増ししているんじゃなかろうかと勘ぐってしまいます。

そんな逃亡生活の果てに、最後のダンジョンでのデスマシーン戦、神殿でのアポロン戦とハードな戦闘を終え、やっと終わりかと思いきや長〜い非常階段が待っていました。しかもこのエリアの雑魚戦は逃げられません。前述のアイテム欄不足から、僅かな回復アイテムは既に枯渇。魔法や特殊能力の使用回数も底を尽き、数歩進んではセーブ、エンカウントすればリセットを繰り返しラスボスまで辿り着きます。

とりあえず戦ってみるものの、回復手段が一切ない状況ではかないっこありません。やむなく確保していた「(どこでも)ドア」を使って街に戻り、コテージやいやしのつえを買い込みます。そして再度、セーブ&リセット戦法でラスボスまで辿り着きました。ボスにダメージを与えて行くと3段階に変化するBGMが熱い!そして遂に、感動のエンディングを迎えることができました。再会を果たす父と母。眠っている主人公に、今度は3種の神器を求めて旅立つと告げる父親。一緒に行くと言う主人公。さらに母親まで「待つのはもうたくさん」と一緒に行くことに。

あれ、なんかこのシーン見覚えがある…?そう言えば約20前の当時、買った中古ソフトにラスボス直前のセーブデータが入っていて、ラスボス戦〜エンディングを経験していたのでありました。チャンチャン。

今作のBGMは植松伸夫氏と伊藤賢司氏。名曲揃いで、当時ジュークボックスや裏技のサウンドテストモードで聴きまくっていたのを思い出しました。イトケンのバトル曲は熱すぎるッ!

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