クトゥルフ神話ネタ多し Sa・Ga3 時空の覇者 (サ・ガ3)

GB/GBA

Sa・Ga3 時空の覇者 (サ・ガ3)
発売日:1991年12月13日 ハード:GAME BOY

※本文にネタバレを含みます。未プレイの方はご注意ください。

サ・ガ1サ・ガ2の記事を書いたので、勢いに乗ってサ・ガ3もやります!ただし、今作は前2作と違って20年近く前にクリア済みの為、攻略サイトを見ながら当時の記憶を掘り起こしていくことにします。

まず、その世界観。過去・現在・未来の各世界を行き来した冒険を繰り広げるのですが、その全ての時代の空に突如現れた水瓶から無数の水と魔物が溢れ出し、未来世界では大半の大陸が海に沈んでしまっているという、シュールなものになっています。

システム面では、比較的オーソドックスなレベル制の成長システムになっており、難しく感じた前2作と違って当時の筆者がクリアすることができました。Bボタンでピョンピョン跳ねてNPCをかわすことが出来たのは今作だけだったのが意外で、前2作でもできたように記憶が捏造されていました。

本作はサガシリーズの生みの親である河津秋敏氏がロマンシング サ・ガの開発の為関わっておらず、スクウェア大阪による開発になっています。音楽面でも植松信夫氏が参加せず、前述の成長システムの違いもあり、シリーズのファンからは評価が低い傾向にあるようです。

しかしながら、筆者にとっては時空を旅する中で生まれるドラマが印象に残っており、完成度の高い名作RPGとの位置づけです。ゲーム開始時点では主人公達の弟的存在だったディオールが、未来世界では逆に兄貴分的存在になっていたのには感慨深いものがありました。

主人公達は世界を滅亡から救う為に、時空を超える能力を持つ戦闘機「ステスロス」を復活させようと、各地に散ったパーツを集めて行きます。同じ世界でも過去・現在・未来で違う妙、そして最終決戦に異次元世界へ突入!というフィールドの多重構造を持っています。

浮遊大陸が登場したり、最終的にステスロス内に回復施設やショップができたりとFF3の影響を感じます。インビンシブルのように砲撃までしてくれます。最終的に4本の聖剣や強力な魔法、船内施設が揃っていく充実感!

終盤、明らかにある衝撃の真実。主人公の父親の脳がステスロスに組み込まれていたとは!エグイ!そう言えば、某ロボットモノSLGでも同じような設定があったような…。ちなみにこの父親はエンディングで細胞から肉体を再生されて主人公と感動の対面を果たします。

BGMでは、フィールド曲「未来への旅立ち」、「聖なる遺跡」「異次元のテーマ」「ステスロス」、ラスボス曲「神戦」あたりが特に耳に残っています。リメイクされたDS版のPVで、このBGMを聴いた時は燃えました!

GB/GBA