メタルギアソリッド1.5? サイフォンフィルター

PlayStation

syphon filter / サイフォンフィルター
発売日:1999年8月12日 ハード:PlayStation

「サイフォンフィルター」とはワクチン研究から偶然生まれた、殺人ウイルスを元にした生物兵器のこと。研究者がコーヒーを愛飲していたことに因みます。プレイヤーはアメリカ政府のエージェント、ガブリエル・ローガンとなって、ワシントンD.C.を占拠したテロリストを倒していきます。メタルギアソリッド3に収録された「猿蛇合戦」でスネークが言っていた「サムやゲイブに任せたらどうだ」のゲイブこそ、このガブリエル(CV:千葉繁)です。

左スティックで移動、右スティックで視点&照準操作という現在のFPS/TPS系の操作方法がまだ確立されていない時代。コントローラーのボタンをフルに使ってターゲッティングしなければならならず、当初はまともにプレイできませんでした。幸いキーコンフィグでカスタマイズできたので、個人的に一番しっくりくる配置に変更。それからは思い通りに操作できるようになり、縦横無尽の活躍を見せる筆者でした。2本のスティックを操作するゲームがありふれている昨今、かえって新鮮にプレイできるかもしれません。

ミリタリーアクションとして、前年に発売されたメタルギアソリッドからの影響が伺える一方、自由照準や前転、ぶら下がりなどのアクションは逆にメタルギアソリッド2に影響を与えていると感じます。MGS1のハインドD戦を彷彿とさせるシーンも登場します。

MGSには超能力者や忍者といった超人的存在が登場したのに対し、この作品はリアル/シミュレーター系の作風。パッケージの帯には元FBI特別捜査官アルフレッド・ザンプ氏のお墨付きの言葉が添えられています。CPUの敵兵士達は厳しく何度も死ぬことになりますが、それでも繰り返しプレイさせる魅力がありました。特に好きだったのが博物館ステージ。このジャンルのお約束的なシチュエーションですが、ワクワクしちゃいます。

続編がプレイステーションで2作、プレイステーション2で1作リリースされたようですが、残念ながら日本未発売。特にPS版を当時にプレイしたかったですね。

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