扇風機を併用して4D体験! みんなのGOLF VR
Everybody’s Golf VR / みんなのGOLF VR
発売日:2019年6月7日 ハード:PlayStationVR
ライアン・マークス リベンジミッション に続き、SIEから2週連続でPSVR用ソフトがリリースされ嬉しい限り。みんなのゴルフVRを、18ホール連続プレイモード解禁までプレイしてのレビューです(みんゴルシリーズはVITA版のみプレイ済み)。
野球、サッカー、バスケットボール等、「肉体を駆使する」スポーツを、平面のテレビ画面とパッド型コントローラーでの操作にどう置き換えるか、というのがゲームデザインの肝で、開発者やメーカーによって違いが現れるところ。今は亡き岩田聡氏の手による、1984年発売のファミコン初のゴルフゲーム「GOLF」では、メーター上で往復するカーソルをタイミングを合わせてボタンを押すことで狙った場所で止める、という形でゴルフのショットの難しさを表現しました。
時は流れ、2006年発売の Wii Sports ではゴルフやテニスをモーションセンサーを搭載したリモコン型コントローラーを振る事で体感ゲームとして家庭で楽しめる様になりました。
そして2016年、PlayStation VRが発売。360度広がるゲーム空間に実際に居る様な気分になれるVRで、PlayStationMoveモーションコントローラーを使ってゴルフができたらどんなに楽しいだろう。SIEの看板タイトルの一つ、みんなのGOLFのVR対応はまだかなまだかなと待ちわび、PSVR発売から約2年半。ついに、みんゴルVRが発売されました!
シリーズ初の主観視点のゲームになり、キャラクターの頭身も上がってセミリアルなグラフィックに。練習場でのチュートリアルを終えるとそこはカントリークラブのロビー。受付に綺麗なおねーさんが。そしてデフォルトのキャディに設定されているのがリコちゃん。話し方や仕草がなんだか某サマーレッスンを思い出させるキャラクターです。
早速18ホールを周って楽しもうと思ったら、最初はランダムに選ばれた3ホールしか選べません。みんゴルを機にVRに初めて触れるプレイヤーを想定し、VR酔いや長時間プレイでの疲れを防止する為の処置ということなら致し方ありません。とりあえずプレイを開始します。
ゴルフコースに立ち、辺りを見回す筆者。ついに、ここに来た…。VR空間でこの手には1番ウッドが握られています。Moveコントローラーを片手でも操作できますが、そんな無粋な真似はしません。両手で握り、膝を使ってスイング。人生初のショットは、右曲がりに200数十ヤード飛んでいきました。ついに、VR空間の開放的で広大なコースで、ゴルフの醍醐味である狙った場所にボールを落とす楽しさ・難しさを味わえるようになりました!ドライバーでかっ飛ばす快感、アプローチの難しさ、ロングパットが決まった時の喜び、1m程度の距離でパットをミスった時の情けなさ…。ヘッドセットを付けたまま、思わずガッツポーズしたり、時には舌打ちしてしまう程に熱中している自分がそこにいます。
ゴルフクラブの種類は、次の地点への距離に合わせて自動的に選択されるので初心者でも安心(任意で変更可)。ボールが曲がる癖や風向きを考慮しつつ、実際の腕の振り方でスイングの力加減や飛ぶ方向が決まります。プレイを進めていくと9ホールOUT/IN、18ホールといったプレイモードやキャディの種類、コスチューム等が開放されていきます。キャディ毎に特殊なイベントが発生することも。ティーインググラウンドのすぐ下が断崖絶壁になっているホールは中々の迫力。3つ目のコースではゲームならではの、いわゆるジュラシックパークでのゴルフが楽しめます。オンラインのランキングもあり、上位プレイヤーがみんなパッドではなくMoveコントローラーでプレイしているのがなんだか嬉しい。
梅雨に突入した日本列島。普段からPSVR使用時の蒸れ対策に扇風機を使っているのですが、VR空間のゴルフコースで風を感じるとよりリアルに。映画で言うと4D。TVモニターにもゲーム画面を映し、風向きに合わせて扇風機の向きを変えてくれる友達がいればより一層楽しめるかと思います。
※ちなみに、ライアンマークス用に手動設定していた瞳孔間距離40mmでちょうど良いサイズ感でした(※個人差があります)。
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